お墓を建てる
石塔の正面に掘る文字は、普通の文字彫り(通常彫り)が広く用いられています。
最近では洋型墓石を中心に、文字を比較的浅く彫り、その周りの淵をやや深く掘ってゆく「淵彫り」も増えております。
墓石にイラストなどを彫る場合、細い線や曲線もほぼ自由に表現するこが出来ることから「線彫り」が一般的によく使われています。
最近では、彫刻技術が発達したことや、カラフルな墓石が好まれるようになってきたことから、イラストが墓石に映える彫り方を選ばれる方が増えております。
当社では、「掘込み彫刻」や「淵彫り彫刻」だけでなく、「立体彫刻」も取入れ、特に「立体彫り」は産地で彫刻を実施する技術を得たことから、お客様にリーズナブルな価格でご提供させて頂いております。
ゴシック | 隷 書 | 草 書 | 行 書 | 楷 書 |
お墓に刻む文字や書体に決まりはなく、お墓を建てる方の好きな文字、書体が選べます。
書体には楷書体、行書体、草書体、隷書体、ゴシック体等がありますが、永久に残るお墓の文字として使われるのは、わかりやすい楷書体が一般的です。
昔は故人の戒名や、本名をお墓の正面に刻むのが一般的でした。しかし、近年の墓地はほとんど全てが合祀墓のため、和型墓石の場合で「○○家之墓」、洋型墓石の場合で「○○家」と家名を彫刻するのが一般的になってきました。
この他に家名を彫刻する場合に、以前は墓石に「○○家先祖代々之墓」とか「○○家累代々之墓」などと彫刻する場合もありましたが、文字数が多いため文字の大きさが小さくなるので霊園ではあまり見られません。
日頃から使われている家紋は、冠婚葬祭を始め、格式を重んじる場面ではなくてはならないしるしとして1000年以上の歴史があります。
本来家紋は長男が代々受け継ぎ、次男の方などが分家する場合、本家の定紋をアレンジして使っていたため、現在では5000以上の家紋があると言われています。
お墓に彫る家紋については、まず自家の家紋の正しい名称を知ることが第一歩となります。